これから何かしらの事業を副業で始めたいと思っている方の中には、
副業って危なくないのかなあ
という副業の安全性についての悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、副業にはいくつかのリスクが伴います。
副業を行う場合は、それらのリスクを考慮しながら行動する必要があると言えるでしょう。
ただ安心して欲しいのは、それらのリスクは全て事前に”知っていれば”回避できるものばかりだということです。
この記事では、副業を始めたことによる主なリスクについて解説していますので、是非始める前にあらかじめ確認しておいてくださいね。
副業リスク1:詐欺に合うリスク
副業を行う場合、詐欺に注意する必要があります。
副業を行う上での詐欺とは、例えば偽のオファーを受け取ったり、不正なクレジットカード情報を取得したりする詐欺があります。
偽のオファー?
例えばこんな文言を見たことはないかい?
- 一日5分の作業で月に10万円稼げる!
- 誰でも簡単確実に月に10万円稼げる!
- ゲームを遊ぶだけで月に10万円稼げる!
こういった明らかに過剰な表現で人を集めている広告は、十中八九詐欺まがいのものです。
サービスを利用する為にはアカウント登録が必要です、と謳ってあなたの個人情報を抜き取る可能性があることを認識しておきましょう。
副業詐欺リスクへの対処方法
副業を行う場合、多くは特定の「プラットフォーム」を利用して行うことになります。
プラットフォームとは、そのシステムやサービスを動かすため「基盤となる環境」のことです。
例えば
- クラウドソーシングならランサーズ
- 物販ならアマゾン
- ブログならはてなブログ
自分で一から販売経路を確保しなくても、こういったプラットフォームを利用することで誰でも副業に取り組めるようになっています。
詐欺を回避する為に重要なことは、この「プラットフォーム」はメジャーなものを選ぶということです。
新サービスなので知名度はまだまだですが、報酬は弾みますよ…
このプラットフォームなら高単価な案件が誰でもGETできますよ…
こういった甘い声には騙されてはいけません。
あなたがどれだけ真剣に取り組んでも、「基盤」が偽物ならば成果につながりませんし、お金や情報をだまし取られることもあります。
少なくとも副業初心者の内は、聞いたことのないプラットフォームに参加したり、異様に条件の良い商品やサービスを副業で取り扱うのは避けましょう。
副業リスク2:失敗してお金を失うリスク
正しいプラットフォームを選んで副業を行ったのに、逆にお金が減ってしまうリスクもあります。
一つは時間給で働いている場合。
副業を行う時間が長くなると本業での仕事の時間が減ってしまい、収入が減少する可能性があります。
二つ目は初期費用が高すぎる場合。
副業に携わる費用は副業形態によって様々ですが、初期費用をに糸目をつけず副業に大きく乗り出そうとした場合には、初期費用の回収までに時間がかかるもしくは回収できずに終わってしまうリスクが生まれます。
最後は、間違った投資方法を行ってしまった場合です。
例えば、初心者がいきなり「大きくレバレッジをかけて個別株の売買に手を出す」というような方法を採ると、失敗するリスクは大きくなってしまいます。
めちゃくちゃよくあるのは、株取引のデモソフトでたまたま上手くいったからそのまま実際の市場に大きく特攻しちゃうパターン…
ありそうすぎる
これらのリスクへの対処方法についても紹介します。
副業失敗リスクへの対処方法
副業の失敗によってお金が減ってしまうパターンについて3つ紹介してきましたが、実はこれら3つ共に共通するリスクへの対処方法があります。それは…
副業はスモールスタートが基本
ということです。
小さく始めて、大きく稼ぐのは事業に慣れてから、という基本をまず抑えておきましょう。
とにかく始めたばかりの時はモチベーションが高いので、最初から一日10時間やるぞ!であったり一番良いカメラを買うぞ!であったりというケースは意外に多いのです。
時間や費用をかけすぎて本業や実生活に影響が出ないように、始める時はかけるコストは最小限で、というのを意識しておきましょう。
時間についてはもちろんかけた方が稼げる可能性は高くなりますが、睡眠時間を削ったり本業の時間を削って取り組むのは絶対にNGです。
理由は、収入が減ってしまうことももちろんですが、なにより「続かなくなるから」です。
1日10時間を1週間やるよりも1日1時間を長くつづけた方が結果的には稼げる確率が高くなるのは副業の鉄則と言っても言い過ぎではありません。
投資は失敗しやすいギャンブル?
「投資」についても同様です。
投資の場合でも、実は結構な割合でまるで「人生をかける!」というような意気込みで極端な初期投資額をかけ、いきなり億万長者になろうという人がいたりします。
これはまさに失敗しやすい典型例です。
投資についても失敗しない為のコツは「スモールスタート」です。
投資イコールギャンブルと考えている方が多いかもしれませんが、実は堅実にお金を増やせる投資方法というものがあります。
その答えは「投資信託」です。
もちろん100%お金が増えるなんていうことはありませんが、少なくともギャンブルと呼ぶほど確実性が低い投資方法ではありません。
投資は初心者にもおすすめ、というよりも成果が出るのに時間がかかる為、初心者がまず最初に取り組むべき副業ですが初心者が最初に取り組むべき投資方法は「投資信託」一択と言っても言い過ぎではないでしょう。
くわしくはこちら
副業で一発逆転!と考えすぎると失敗しやすくはなるよね
副業はスモールスタート…
副業リスク3:副業バレによる処罰のリスク
日本の企業の中には、まだまだ副業に対して寛容ではない企業も多いと思います。
「就業規則」で副業に縛りを設けている会社は、リクルートキャリアが2018年に行った調査によれば実に日本国内の会社の7割以上と言われています。
バレた場合の処罰については各企業の規則によって異なりますが、一般的に副業をバレた場合の処罰としては、始末書の提出、休職処分、降格、減俸などがあります。
また、再三の注意にも拘わらず副業を続けた場合には最悪の場合報酬の支払い停止や解雇など重い処罰が下る可能性もあります。
副業バレリスクへの対処方法
副業バレによる処罰を回避する為の方法は大きく二つあります。
- 事前に会社に許可を取る
- バレないように副業をする
- バレてもOKな副業をする
- 副業OKな会社に転職する
一つずつ見ていきましょう。
事前に会社に許可を取る
会社に副業の許可を得られるならば、もちろんこれが一番確実です。
許可を得るためには、副業の種類、副業の時間、副業の報酬などを具体的に提示し、会社との合意を得る必要があります。
また、副業を行うときは会社の規約に沿って行動する必要があります。
最低限のところで言えば、会社のプライバシー規約を守る、仕事の質を落とさないというところは必ず求められるでしょう。
ただし最低限と言った通り、「これらすべてを遵守します」と言ったところで、許可を得られる確率は高くないのが実情です。
まあ一人にOK出しちゃうとみんなにOKしなきゃいけなくなるしね…
バレないように副業する
現実的にはこの選択肢を採る方がほとんどでしょう。
副業することは決して違法ではありませんし、悪いことではありません。
むしろ政府は積極的に副業に取り組む事を推奨しています。
厚生労働省では、「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日 働き方改革実現会議決定) を踏まえ、
副業・兼業の普及促進を図っています。
厚生労働省HP
こういった背景を踏まえ、会社に告げずに副業に取り組む方は年々増え続けています。
バレないように副業を行うコツはこちらの記事で紹介しています。
バレてもOKな副業をする
先ほど紹介した通り、現状7割以上の会社で副業を禁止する規則が制定されていますが、実は一部例外的な副業があります。
それは「投資」です。
その理由は、投資による利益が報酬ではなく「差額益」であることです。
つまり投資は厳密に言うと「副業ではない」という扱いなのです。
基本的に副業が禁止されている公務員ですら、投資については認められています。
職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。
文部科学省 国家公務員法 第103条
地方公務員は許可なく次の行為を行うことができないこととされている。
(1)営利団体の役員等を兼ねること
(2)自ら営利企業を営むこと
(3)報酬を得て事業又は事務に従事すること
総務省 地方公務員法第38条
確かにどれにも抵触してなさそうだね
ただし、副業禁止の企業の中には「投資すらもNG」という会社も一定数存在はします。
これを踏まえ、事前に就業規則で確認することは忘れずにしておきましょう。
副業OKな会社に転職する
副業禁止の会社は未だに3割以下ですが、実は数年前まではその半分の15%程だったのです。
つまり、少しずつ副業解禁の企業が増えてきているということです。
転職によって昇給して、なおかつ副業OKな状況になるという一挙両得なケースも全く珍しくありません。
特に今は人材不足による売りて市場ですので、あなたのスキルを活かして転職活動を行うのも現実的な選択肢の一つと言えるでしょう。
お給料も増えて堂々と副業できるって最高やん
もう終身雇用なんて時代じゃないから、転職は全然プラスなことも多いよね
個人情報の流出リスク
先ほど紹介した通り、副業を行う際に「身バレ」はリスクでしかありません。
その他、副業を行う過程で本名や住所、金融資産に関する情報などが悪意のある第三者に知られて利用されてしまうこともあります。
例えば…
- 副業の為に登録したサイトが詐欺サイトで個人情報を業者に流されてしまった
- SNSに載せた内容から住所が特定できてしまった
- ブログに載せた情報から会社に副業がバレてしまった
こういった事態を避ける為、副業を行う際には匿名性を高めるための対策が必要になります。
個人情報漏洩リスクへの対処方法
取引を行う場合には、本名以外の名前を利用し、実際の住所を隠すなどの対策を取ることが有効です。
お金をもらうのにそんなことできるの?
その為にもプラットフォームを利用するんだよ
プラットフォーム上での取引ならば、取引相手から見えるあなたの情報は、プラットフォームが閲覧を許可しているあなたの情報だけです。
本名や住所などは公開されません。
プラットフォームを上手に利用することで、匿名性を守って副業に取り組む事が可能です。
先ほどの詐欺リスクの章でも少し解説しましたが、プラットフォームを利用する際は聞いたことのないプラットフォームの利用は避けましょう。
例えば聞いたことのないプラットフォームのHPをのぞいてみて、住所や運営会社の記載がない、そもそもHPがないといったケースはほぼクロと言ってもいいでしょう。
そして、SNSの利用する際にも注意が必要です。
SNSは自分が持っている情報を発信する場ですから、投稿には自然と身の回りの情報が多くなりがちです。
特にどこかの外観の写真を載せる時や体の一部分を載せる時などは、必要以上の情報を与えていないか最新の注意を払いましょう。
副業のリスクについてよくある質問
この記事に関してよくある質問をいくつか紹介します
まとめ:副業のリスクは事前に対策を知っておけば怖くない
この記事では、副業のリスクの種類とそれらの対策方法について紹介してきました。
副業にはリスクが存在しますが、注意していれば必要以上に怖がる必要はありません。
- うますぎる副業話には乗らない
- 副業で初期費用をかけすぎない
- 会社に許可を得られないのであれば、バレないように気を付ける
- 個人情報の流出に気を付けて副業に取り組む
最低限これらの話には注意を払い、安全に副業に取り組みましょう。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました