この記事の信頼性
10年以上いろいろなビジネスの財務コンサルタントをしてきた経験から、様々なビジネスの「仕組み」について解説します
これから何かしらの事業を副業で始めたいと思っている方の中には、
副業を始める前に準備した方がいいものってあるの?
という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
始めたい副業の種類によって準備が必要なものは異なりますが、共通して「用意しておいた方が便利」というものは存在します。
この記事では、副業をこれから始める方にむけて次の2つにわけて準備しておいた方がいいものをご紹介します。
- 副業の起業までに準備するもの
- 副業の確定申告に必要なもの
副業の起業までに準備するもの
- メールアドレス
- 事業用銀行口座
- 事業用クレジットカード
これらは基本的に全て無料で用意できるものですので、新たに事業用のものを準備しておくことをおすすめします。
最初にひと手間をかけるかどうかで、後から手続きが死ぬほど煩雑になったりしますので、最初の手間は惜しまずにかけましょう。
本当に大変なことになったよ(遠い目)
後から詳しく聞くよ
メールアドレス
副業を行う際には、ほとんどの場合特定のプラットフォームを利用することになるはずです。
例えば
- クラウドソーシング…ココナラ
- 物販…Amazon
- アフィリエイト…Wordpress
- 株式取引…楽天証券
それぞれのプラットフォームにあなたのアカウントを登録する際に、必ず必要なのがメールアドレスとパスワードです。
メールアドレスは必ず新規で取得するようにしましょう。
個人用アドレスじゃだめなの
どれが仕事用のメールかわからなくなるよ
別にプロバイダからもらえるアドレスじゃなくても、無料のメールアドレスで十分です。
というより結論を言うとGmailがおすすめです。
グーグルに何か特別な恨みがある、という場合を除いてGmailアカウントを新たに作ってメールアドレスをゲットしておきましょう。
マイクロソフトの人とかかな
Googleアカウントを作り方
新しくアカウントを作成する手順には以下の通り。
全ての項目を入力し、規約に同意するとアカウントが作成できます。アカウントの作成はこれで完了です。メールアドレスも作成されています。
事業用銀行口座
新たに事業用の口座を開設するのが一番おすすめですが、今自分が使っていない口座があればそれを転用しても構いません。
つまり大事なことは、「生活費が引き落とされる口座とごっちゃにしない」ことです。
理由は、副業は利益が出ればいずれ確定申告をすることになるからです。
申告の際には副業の収入や必要経費を1年分集計することになるのですが、その時に普段使っている生活用口座と事業用の取引が一緒だと、仕訳が死ぬほど大変になります。
例えば
- あれこの電話代、事業用のスマホの分だっけ…?
- 覚えがない内容の振込があるけど…事業用のだっけ…?
ありそうすぎる
事業のものは事業のものとして、収支がわかる形で運用しましょう。
副業用の銀行口座おすすめブランド
結論から言うと、ネット銀行が一番使いやすくお得です。
- 楽天銀行…言わずと知れた日本最大級のネット銀行。楽天商圏利用可能。
- みんなの銀行…スマホ一つで口座開設からATM入出金、振込まで完結。セブン銀行提携。
- 住信SBIネット銀行…アプリ連携でATM引出手数料無料。セブン銀行、ローソン銀行提携。
どうしてもネット銀行には馴染みがないし紙の通帳じゃないとイヤ!という方は、次点で「一番近くにATMがある銀行」ということになります。
クレジットカード
事業用口座と同様に事業用の新規カードを作成するのが一番おすすめです。
ただし銀行口座と違い、クレジットカードは6か月以内に複数枚申し込みをすると信用情報機関に多重申込みとみなされ審査が厳しくなる可能性があります。
審査に通らなくても特に罰則がある訳ではありませんが、もし発行ができなければ既存のカードの支払いをいずれかのカードに「寄せて」、生活用と事業用のカードを使うように心がけましょう。
繰り返しになりますが大事なことは、「生活費と事業費を混同しない」ことです。
新規で作ったカードは、「事業用の買い物でしか使わない」を心掛けてください。
クレカでよくある生活費と事業費がごっちゃになる例も紹介しておきます。
例えば
- あれこの食事代、家族とだっけ打ち合わせだっけ…?
- あれこのお歳暮…会社の上司にだっけ副業の取引先だっけ…?
これも、ありそうすぎる
事業のものは事業のものとして、収支がわかる形で運用しましょう。
副業用のクレジットカードおすすめブランド
副業用のクレジットカードは基本的に用途が事業用に限定されるはずなので、必要経費として使うときにお得な特典がつくものが良いでしょう。
例えば
新規入会キャンペーン優先!とかじゃないんだね
長い目で見ると結局普段使う分の特典の方がお得だね
副業の確定申告に必要なもの
- 帳簿書類
- 会計ソフト
- マイナンバーカード
帳簿書類
確定申告をするためには、年間の事業収支を記録しておく必要があります。
特に青色申告を選択する場合には、現金の出入りを記録した「出納帳」や通帳のコピー、請求書をファイリングし、領収書もノートなどに貼って保管しておく必要があります。
それらがあなたの事業の帳簿書類になります。
保存期間は白色申告で5年間、青色申告なら7年間です。
保存が必要なもの | 保存期間 | ||
帳簿 | 仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳など | 7年 | |
書類 | 決算関係書類 | 損益計算書、貸借対照表、棚卸表など | 7年 |
現金預金取引等関係書類 | 領収証、小切手控、預金通帳、借用証など | 7年 | |
その他の書類 | 取引に関して作成し、又は受領した上記以外の書類(請求書、見積書、契約書、納品書、送り状など) | 5年 |
書類を保管する為のファイルやノートを買っておこう
ノートは領収書さえ貼れればなんでもいいね
会計ソフト
確定申告をする際には上記の帳簿書類を基に、年間の収支を計算した「青色申告決算書」を作成する必要があります。
年間の取引数が極端に少なければエクセルなどの市販の表計算ソフトで管理することも可能ですが、ある程度の規模になってきたらエクセルで一から作成していくのは非常に骨が折れる作業です。
そういった時に必要なのが専用の会計ソフトです。
なるべく早めに準備しておくのがおすすめですが、一応確定申告期限(3月15日)の3か月前くらいには準備しておきましょう。
なんだか難しそうだなあ
ひと昔前は全部手書きだったからめちゃくちゃ大変だったけど、今は本当に簡単にできるようになってるよ
今では写真を撮ったらそのまま内容をスキャンできるような会計ソフトもありますので、それらを活用するのがおすすめです。
副業用におすすめの会計ソフト
会計ソフトには無料のものと有料のものがありますが、有料ソフトの中にも取引数が少ない内は無料で使えるものがあります。
当然無料ソフトよりも有料ソフトの方が多機能(写真でデータ取り込み、通帳データ取り込みなど)なので、そちらを検討するのがよいでしょう。
例えば
マイナンバーカード
マイナンバーカードは必須ではありませんが、確定申告に利用できたり取引先との契約時に提示を求められることもあります。
特に断る理由がなければ作成しておくのがよいでしょう。
確定申告する時に、マイナンバーカードがないと住民票+運転免許証のコピー、みたいに2つの資料が必要だよ
マイナンバーカードがあればそれだけで本人確認書類はOKなんだね
副業の準備についてよくある質問
この記事に関してよくある質問をいくつか紹介します
この記事のまとめ
- 副業を始める前にメアド、銀行口座、クレカは準備しておこう
- 副業の確定申告には帳簿、会計ソフト、マイナンバーカードを準備しておこう
ここでは副業を始める時に事前に準備しておいた方がいいものを紹介してきました。
会計ソフトは2年目以降は料金がかかるケースもありますが、基本はその他のものも全て無料で揃えることができるものばかりです。
副業の事前の準備にひと手間かけることで、副業のやる気にもつながります。
是非この記事を参考に、副業の準備にとりかかりましょう!
また、全く無料ではありませんが副業を始める時に必須級の副業用パソコンの紹介をこちらの記事でしていますので興味がある方はご覧ください…!